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2017年7月23日日曜日

パリのめぐり逢い

監督クロード・ルルーシュ、音楽フランシス・レイ
イブ・モンタン、アニー・ジラルド、キャンディス・バーゲン主演のフランス映画
長年連れ添った妻と若く知的な魅力に溢れる女性の間で心が揺れ動く中年男イブ・モンタン。
渋くてしっとりした大人のラブロマンス。
男と女に匹敵する秀作にも拘らず、ビデオ化もDVD化もされていない。

ロベール・コロンブ(イヴ・モンタン)は、ニュースリポーターとしてメディア界で地位を確立していた。妻のカトリーヌ(アニー・ジラルド)に不満があるわけではないが、年を重ね変化のない夫婦生活に物足りなさを感じていた。
このため、妻には気付かれないように若い女性とアバンチュールを楽しんでいた。
ロベールは、そんなある日、ホテルで魅力的な女性と出会う。
その女性はキャンディス(キャンディス・バーゲン)という名で、ファッション・モデルをしながらソルボンヌ大学に通っている知的で洗練された女性であった。
ちょうどその時、アフリカへの取材旅行へ行く予定があり、ロベールは、キャンディスを旅行に誘うのであった。
キャンディスは喜んで同意し、二人はアフリカへ旅立つ。
ケニア砂漠で二週間を共に過ごし、二人の間をさらに深く結びつけられた。

帰国後、カトリーヌとアムステルダムへ旅行に出掛けることとなった。
久しぶりの旅行で夫婦で時間を共に過ごし、愛しあった。
しかし、その旅行先にキャンディスがロベールを追い掛けてきた。
ロベールはカトリーヌに仕事のために二日間パリに戻らなければならなくなったと言い訳をして、キャンディスの泊まっているホテルへと向かう。
ロベールがいないたびさきで一人寂しく、街を歩くカトリーヌ。
ロベールは戻ってきたが、その様子からすべてを分かり、ブラッセルでパリへ帰る列車から一人降りてしまった。

その後、ロベールは、キャンディスと一緒に暮らすのだが、カトリーヌのことを思うとなぜか虚しかった。
ベトナムへの取材旅行へ向かう前にをキャンディスに別れを告げるのであった。
ベトナムでの取材中、ロベールはベトコンの捕虜にってしまう。
やっと解放されパリに帰国したロベールは、カトリーヌを探してアルプスの町へ向かう。
そこには友人達と楽しく過ごすカトリーヌの姿があった。
カトリーヌはロベール暖かく迎えてくれたが、夫婦で暮らした頃とは違う遠い関係になったことに気付く。
ロベールは、あきらめて店を出て帰路につくため、車に乗り込む。
深々と降り積もったフロントガラスの雪を払いのけるとそこにはカトリーヌの笑顔があった。

アムステルダムの街でさみし気な表情を浮かべ、さまよい歩くアニー・ジラルドがなんとも切ない。
簡単にいうと中年夫婦の倦怠期に旦那が浮気をするお話なのだが、そこはイブ・モンタンである。
陳腐な浮気話では終わらない。
クロード・ルルーシュの演出とフランシス・レイの甘美なメロディ。
映画に漂う空気というか、青みがかった映像から感じる雰囲気がたまらない。
また、若かりし日のキャンディス・バーゲンの知的な美しさが光っていた。
これがルルーシュのフランス映画という感じだ。


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