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2017年8月19日土曜日

藤沢周平



最近の時代劇は藤沢周平の原作が多く、ヒット作もこれまた多い。

  • たそがれ清兵衛(2002年)、監督:山田洋次、主演:真田広之、宮沢りえ 
  • 隠し剣 鬼の爪(2004年)監督:山田洋次、主演:永瀬正敏、松たか子
  • 蝉しぐれ(2005年)監督:黒土三男、主演:市川染五郎、木村佳乃
  • 武士の一分(2006年)監督:山田洋次、主演:木村拓哉、檀れい
  • 山桜(2008年)監督:篠原哲雄、主演:田中麗奈、東山紀之、
  • 必死剣 鳥刺し(2010年)監督:平山秀幸、主演:豊川悦司、池脇千鶴
  • 花のあと(2010年)監督:中西健二、主演:北川景子
  • 小川の辺(2011年) 監督:篠原哲雄、主演:東山紀之、菊地凛子

皆さんご存知の通り、きっかけは山田洋次の『たそがれ清兵衛』である。
これに続き、山田洋次は、『隠し剣 鬼の爪』、『武士の一分』と計3作を監督した。
藤沢周平の作品は、舞台は江戸時代、庶民や下級武士を主人公としたそういった人たちの哀歓を描いた作品が多い。
どの作品も見ていただければ分かるとおり、夫婦愛、男女の愛情を軸とした人間ドラマを描いており、時代劇の見せ場であるチャンバラだけではない奥行きの深い作品に仕上がっている。
そういう作品だからこそ、山田洋次など多くの監督が映画化したのであろう。

キムタクの『武士の一分』が最もヒットしたとは思うが、この中では、『隠し剣 鬼の爪』と『必死剣 鳥刺し』が好きだ。
鬼の爪では、主人公の永瀬正敏が、世間体も気にせず長年一緒に暮らした使用人の娘である松たか子を守る姿が素晴らしく、武士の世界の非情さに嫌気がさし、秘伝の鬼の爪を使うあたりが見どころだ。
この作品の悪役である緒方拳がまた良い味を出していた。
必死剣のトヨエツもまた寡黙で男らしく、善良な村人や理不尽な扱いを受ける藩士の苦難から殿様の側室を殺める。
当然、死罪を言いつけられると思いきや、1年間の閉門・謹慎を命じられるのだが、悪い中老の策略に利用され、自らも理不尽な仕打ちを受ける。
このストイックな部分と、亡き妻の血縁の姪との関係がまた哀しみを膨らませる。
映画後半の吉川晃司との気迫のこもった殺陣が素晴らしい。

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