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2017年8月1日火曜日

アマデウス


アマデウス(Amadeus)1984年に制作。
ブロードウェイ作品『アマデウス』の映画化作品。
天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトと彼の才能を認めるが自らは才能に恵まれず、嫉妬する宮廷作曲家のアントニオ・サリエリの物語。
モーツアルトを演じるのはトム・ハルス。サリエリには、F・マーリー・エイブラハム。

物語は、ウィーンの冬の日に老人が自殺を計り損ね、錯乱するシーンから始まる。
モーツアルトを殺したのは、自分だと叫び、許しを乞うのであった。
老人の名は、アントニオ・サリエリ。かつては宮廷作曲家として名を馳せた人物であった。

数日後、サリエリを見舞いに神父のフォーグラーが訪れる。
サリエリは、フォーグラーに過去にあったモーツアルトとの話を語り始めた。
サリエリは運に恵まれ、オーストリア皇帝に使える作曲家の座まで上り詰めていた。
ところが、天才モーツアルトが現れたことから、彼の人生が狂い始める。
モーツアルトは、類い稀な才能を持っていたが、下品でお調子者であり、自信家であったことから、他の作曲家からは軽蔑されていた。
しかし、サリエリは、モーツアルトの音楽が神から寵愛されるほどの才能に満ち溢れたものであることを感じ取っていた。
サリエリにはモーツアルトの才能を理解する能力だけ神から与えられ、自分がどれだけ凡庸なのかを思い知らされたのであった。
サリエリは神を呪い、モーツアルトを破滅に追い込む決意を固める。
とさわりだけ。

才能を理解出来る能力だけを与えられた凡庸な男の神への呪いは恐ろしい物だ。
モーツアルトが唯一恐る彼を育てた亡き父の影を利用し、破滅へと追い詰めていくサリエリは、人間臭く恐ろしい。
フィガロ、ドン・ジョバンニ、魔笛など誰もが知る名曲をサリエリが、その凄さを解説しながら、展開していく。
呪いとも嘆きとも思える彼の思いと感嘆が入り混じり、モーツアルトを憎みつつ敬愛するといった複雑な感情を表現していた。
サリエリを演じたF・マーリー・エイブラハムが、アカデミー主演男優賞を受賞したのも頷ける素晴らしい演技だった。
モーツアルトを演じたトム・ハルスもピアノや指揮の猛特訓を受け、代役なしに演じきったそうだ。
役者というのは凄いものだと感心する。

ちなみに監督のミロス・フォアマンは、室内のシーンをロウソクの光だけで撮影するため、スタンリー・キューブリックにバリー・リンドンで使用した衛星撮影用カメラを借りようとしたが断られ、ロウソクの芯を3本に増やして撮影したそうだ。
映画の題材以上にこだわって作られた作品である。
この映画はテレビ放映した時は、日下武史、三ツ矢雄二が、吹き替えを担当した傑作の吹き替えだったが、これまでDVDでも吹き替え版はリリースされなかった。
が、最近、吹き替え音声収録版が発売されたのである。
ファンにとっては嬉しいリリースである。

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