少し前にBSで放送していた『フォロー・ミー』という映画を録画していたのを思い出し、観賞した。
この映画は若い頃に観て以来大好きな作品だが、ビデオ化もされず、DVDにもならなかった。
一言で言うと、とてもチャーミングな作品である。
この作品は、1972年に公開されたイギリスの作品である。
監督は、『第三の男』で知られる名匠キャロル・リード。脚本は、『アマデウス』のピーター・シェーファー。音楽は007シリーズでお馴染みのジョン・バリー。
主演は、『ジョンとメリー』や『ローズマリーの赤ちゃん』、『カイロの紫のバラ』のミア・ファーロー。ミア・ファーロー演じる主人公を尾行する変な探偵にはイスラエルの俳優トポルが演じた。トポルは『屋根の上のバイオリン弾き』でも知られる俳優だ。
世の中に純愛物語は星の数ほど出回っているが、この映画ほどピュアで心温まる映画はないと思う。
不治の病で主人公が亡くなるような悲恋物でもなければ、ドラマチックな巡り逢いを描いているわけでもない。
お互いに興味を持ち、楽しい恋愛期間を経て結婚した二人が、結婚したことでお互いを見失い、もう一度昔のような心の触れ合いを取り戻したいと願うお話だ。
それだけだと、何だか良さが分からないと思うが、映画全体の作り方がゆったりしていて、観ていると自分が微笑んでいるのに気付くはずだ。
上手く言えないが、そんな優しい気持ちになれる映画なのだ。
舞台はロンドン。
公認会計士チャールズ(マイケル・ジェイストン)は、気ままな旅行をしていたアメリカ女性のベリンダ(ミア・ファロー)と知り合う。彼女の常識に縛られない生き方と明るさに惹かれて、結婚。しかし、結婚生活を始めてみたら、育ちの違いや考えの違いから二人の間はギクシャクしていく。自由奔放に暮らしてきたベリンダは、日中は家を空けてばかり。
そんな彼女の行動に浮気を疑ったチャールズは素行調査を依頼する。
チャールズの
もとに現れた探偵のクリストフォルー(トポル)は、カバンからマカロンを出して食べる少し変わった探偵であった。
その日からベリンダの尾行を始めるが、探偵らしくない不思議なクリストフォーの尾行にベリンダは気づく。
その瞬間から尾行ではない2人の不思議なロンドンの街を彷徨う日々が始まる。
尾行している探偵が、ベリンダをリードしてロンドンの下町、水族館、公園を巡るのであった。
チャールズの世界に馴染めないベリンダは、ただただ寂しさを紛らわすために、ロンドンをあてもなく彷徨っているだけだったのだ。
クリストフォーは、チャールズにそのことを告げ、もしもベリンダの気持ちを取り戻したいのなら、ベリンダの行くところをだまって、付いていくアドバイスをする。
テームズ川を航行するフェリーの甲板。
マカロンを手にして、ベリンダに優しい視線を向けるチャールズの姿があった。
と、こんなお話だが、聞くより一度この優しい映画をご覧いただきたい。。
良い映画なんだな。
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