分かりやすい例で言うと、初めてのおつかい。
純真無垢な小さな子供が、一生懸命にお使いを成し遂げる健気な姿を観ていると、思わず目頭が熱くなる。
番組の後半にもなると涙と鼻水でズルズルになっている。
動物のドキュメンタリーを観ても、子供達の30人31脚を観ても、感動のあまり涙が溢れでる。
泣くことはストレス発散に良いと言うが、それにしても我ながら泣きすぎだ。
50歳代半ばにして、何を泣いているのだ。
これまで、映画でも何回泣いたことか。
定番は、子供だ不治の病にかかって亡くなる映画だ。
こんな映画が代表格だ。
◆天使の詩
母親はすでに亡くなっていて、男の子の二人兄と父親の生活。父親は病弱な弟に甘く、兄には厳しく接してしまう。しかし、兄とはいえ、まだまだ父親に甘えたい年頃。
すれ違いや誤解から、父親は自分を愛していないと思い込んでしまう。
そんな時、少年はぶら下がった木が折れ、瀕死の重傷を追ってしまう。
死の間際、父親は少年が父親に受け入れてもらえぬ寂しさ、父親に嫌われていると思い込んでいた事実を知る。
後悔先に立たずで、悲しみの中、少年は天国に召される。
なんとも可哀想な少年と父親の悲劇を描いていた。
イタリア語のセリフが入ったサウンドトラックを聞くと涙が浮かぶ。
名優アンソニー・クエイルの作品だ。
後年、ジーン・ハックマンがホワイト・ローズという作品でリメイクした。
原題は『誤解』
悲しい誤解だ。
◆メリーゴーランド
そばかす顔のレナート・チェスティが主演の少年。
天使の詩と同じく、幼くして美しい母親が亡くなり、父親二人で暮らしている。
少年は、父親を愛しているが、父親は仕事に追われ、少年との時間が持てず、友人に少年の世話を頼んでしまう。
父親は、若い美しい女性と知り合い、少年に紹介するのだが、父親を取られる気持ちから、素直に少年は喜べない。
やがて、父親も息子との時間を充分に取れていなかったことに気づき、雪山へのバケーションを計画する。
しかし、楽しいはずのバケーションで事故が起こる。
少年は、コースを離れ大怪我をし、取り返しのつかない状況に。
命の灯火が尽きようとした晩、少年の願いを聞き、誰もいない遊園地のメリーゴーランドに乗る親子。
父親の腕の中で天国に旅立つ少年。
天使の詩と同様に父親が気づいた時は、すでに時遅しという悲劇だ。
◆クリスマスツリー
父親の後悔は尽きることはない。
本作は、父親役にウィリアム・ホールデンが演じ、ホールデンに使える家族ともいえる人物をフランスの名優ブールビルが演じた。
久し振りに再開した息子と海水浴を楽しんでいた時、核爆弾を輸送していた飛行機が事故を起こすのだが、水中に潜っていたホールデンは難を逃れ、水面にいた息子が被爆し、白血病を患う。
息子との時間を大事にしていなかったことを悔い、少年の思うことを全て叶えようとする。
挙げ句の果ては、息子の望みを叶えるため、動物園にブールビルと忍び込み、狼をさらってくる。
しかし、日を追うごとに少年の容体は悪化し、クリスマスの夜に少年は天国へと旅立つ。
やっぱり、後悔先に立たずという結末だ。
悲劇は、いつもこうなのか。
息子と父親の悲しいお話は、涙を誘うものである。
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